シンプルデザインの機械式ペアウオッチ――オリエント時計

オリエント時計は6月25日、機械式ムーブメントを搭載するペアウオッチ「オリエント スタイリッシュ&スマート DUO」を発売した。価格は2万4150~2万6250円。DUO
DUO

スタイリッシュ&スマートは、カジュアルな着こなしに合う自動巻き腕時計のシリーズ。今回発売したDUOは、シンプルなデザインや2011年のトレンドカラーであるモノトーン系カラーを採用したベーシックペアモデルだ。
 ムーブメントは、手巻き付きの自動巻きキャリバー46943を搭載する。シースルーバックのガラスは、グレーメッキケースには水を表現するブルーガラス、ステンレススチールケースには緑を表現するグリーンガラスを採用した。
DUODUO「WV0611ER」と「WV0351NR」
 日常生活用防水(5気圧防水)で、駆動時間は40時間以上。サイズは、メンズモデルが44.5×38.5×11.2ミリ(縦×横×厚さ)、レディースモデルが34.5×29.5×11.1ミリ。
オリエント スタイリッシュ&スマート DUO(メンズ)
品番文字盤価格
WV0581ERブラック2万6250円
WV0591ERブラック2万4150円
WV0601ERグレー2万4150円
WV0611ERシルバーホワイト2万4150円

オリエント スタイリッシュ&スマート DUO(レディース)
品番文字盤価格
WV0331NRブラック2万6250円
WV0341NRシルバーホワイト2万4150円
WV0351NRピンク2万4150円

The CITIZEN Automaticを完成に導いた男たち


現在のシチズンはエコ・ドライブやエコ・ドライブ電波時計を製作する時計メーカーという印象が強いと思います。しかし、あまり知られていないのですが、シチズンでは創立以来、数の増減はありますが、ずっと機械式時計を作り続けていたんですよ。実は、ずっと機械式と先端技術を駆使した機構を並行して作っているんですね。機械式ムーブメントの生産数では30年間で累計1億を超えていて、この数字は世界トップクラス。シチズンの知られざる一面というところでしょうか。
しかも、あらゆるパーツは自社生産されていて、もちろん“ひげぜんまい”も自社で生産しています。ひげぜんまいとは時計のパーツ製作において、もっとも難しい部分で、世界でも数社しか作れません。心臓部ともいえる部分を東京(田無)本社内で作っている、つまりMade in Tokyoのパーツなんです。しかも、パーツを作る旋盤や、切削をするための機械をも自社で製作が可能です。シチズンは製造技術、加工技術、組立技術をすべて自社で行なうことができる世界有数のマニュファクチュールのひとつですが、旋盤をはじめとしたパーツの加工機械や組立装置まで自前で作ることができる会社はシチズンだけではないでしょうか。
今回、新たに製作したCal.0910は『The CITIZEN』という高級時計に搭載されるわけですから、過去のムーブメントに少々の変更箇所を加えるような、生半可なアプローチではできません。とはいえ、担当するメンバーにとってはすべてが挑戦であり、すべてゼロからスタートしたといっても過言ではなかったし、各ポジションで努力しました。でも、メンバー各人の努力はもちろんですが、弊社には機械式時計に携わってこられた多くの諸先輩方がおられて、彼らの持っている知識や経験、技術をたくさん頂戴することで、Cal.0910が完成したんです。創立以来80年間、機械式時計を作り続けてきた実績がなければ『The CITIZEN Automatic』は3年という短期間で誕生させることは不可能だったでしょう。
弊社のエポックメイキングな出来事ですし、ここで生まれた製作技術を、次の世代に継承していくつもりです。