機械式時計の進みや遅れについて、正しい測定方法をお教えします。
1日に何秒ではなく、1週間の平均で何秒進 んだり遅れたりしているか、
それが機械の調子を判断する目安です。
機械式時計は、ゼンマイの巻き上げ量によって、精度が日によって微妙に異なります。
です から、1日の結果だけで、その時計の調子を判断することはできません。
暑い。寒い。まわりの温度で精度は変わります。
機械式時計の精度にとって重要な部品の1つであるヒゲゼンマイは、
髪の毛よりも細い金属でできています。
金属 の特性として、温度変化によってヒゲゼンマイの長さが伸び縮みし、
機械式時計の精度に影響が出ることがあります。
一般的に暑い場所では遅れがちに、寒い場 所では進みがちになるといわれています。
磁気が、精度にいたずらすることがあります。
神経質になることはありません。
ただ時計の部品は金属製なので、テレビなどのそばに置きっぱなしにすると、
磁気を帯びてしまう可能性があります。
それが原因で進みや遅れにつながることもあるので、
時計を磁気の強い製品に近づけないでください。